いつも、何かをさがしてた。

高知に住んでるおばあさんの日記

今日の天声人語はちょっと刺激的だなぁ

毎朝一時間ぐらいかけて、新聞を読みながら朝ごはんを食べています

 

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新聞を読みながら、気になったことを書き留めておきたいと思っています。

 

今日の天声人語のたとえはちょっと刺激的だなと思った。

 

 

 

本の題名は『小さな抵抗』だが、その時にはとてつもなく大きな抵抗だったに違いない。著者の渡部良三さんは学徒兵として出陣し、中国の舞台に送られた。

みなで朝食をてっといた最中、上官から言われた。

今日は捕虜を殺させてやる、と

 

度胸をつけるため中国兵を突き刺せという国際法無視の命令である。

「おどおどして分隊長に恥をかかせたりしない様にな」と言われ、みなが従う。

しかしキリスト者の渡部さんは拒み、私刑の痛みに耐える日々が始まった。

 

渡部さんは当時のことを多くの短歌に詠んだ。

<「捕虜殺すは天皇の命令」の大音声眼するどき教官は立つ>

<「捕虜ひとり殺せぬ奴に何ができる」むなぐら掴むののしり激し>

<酷き殺し拒みて五日露営の夜初のリンチに呻くもならず>

 

旧日本軍を引き合いに出すのは、不適切と思われるか。

しかし、日大アメフト部の問題をみるにつけ、重なる部分を感じてしまう。

独裁的な監督のもと、異常な指示がなされ、強いられる構図があった。

 

救いは、タックルをした選手が自ら口を開いたことか。

「プレーに及ぶ前に自分で正常な判断をするべきだった」と悔いる姿は、

重い呪縛から解放されたように見えた。

選手たちは「監督やコーチに盲目的に従ってきた」と自らを省みる声明を出した

 

監督とコーチ1人は事実上の永久追放になる。

戦犯を罰し、胸をなでおろす。

それだけの結末にしてはいけないと思う。

私たちの抱える闇が、ふっと表れただけかもしれないから。

 

 

ちょっとおもいけど、なんだか、思い当たるふしもあるかなと、

ついでにもうひとつ、これも新聞の一面から

 

折々のことば  鷲田 精一

 

我々はただ一方の害ばかりを恐れて、急いでたくさんの花に咲く二葉を摘んでしまった。

柳田國男

 

イツワリとウソ、ゴマカシとデタラメは、かつて明確に区別されていた。

一方は人を欺く虚言。

もう一方は空言。

それらを区別せず、子供の無邪気な作り話まで戒めると、空想の力が奪われると民族学者は言う。

子供がつくウソに快く騙され「彼のいたいけな最初の智慧の冒険」を成功させることも必要だと。

虚言がはびこると子供の育ちの機会まで奪われる。

         『不幸なる芸術』から

 

 

 

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