いつも、何かをさがしてた。

高知に住んでるおばあさんの日記

「愛する人」洋画ネタばれ感想戦

 

愛する人(字幕版)

愛する人(字幕版)

 

 

映画「愛する人 

ロドリゴ・ガルシア監督 2009年

 

愛したいのに愛せないなら、どうすればよかったの?

 

みたきっかけ

Amazonプライムビデオで視聴、きっかけはナオミ・ワッツを見てみたいと思っただけで、なんの予備知識もなかったのだけど、わたしも母親に育てられなかったので、エリザベス(ナオミ・ワッツ)の不可解な行動が少しは理解できて、すっごく面白かった。

 

あらすじネタバレ

カレン(アネット・ベニング)は14歳でボーイフレンドがいて、いちゃいちゃしてたら妊娠して、その後出産して、目が覚めたら母親から「子供は死んだ」と聞かされて、その言葉を信じて36年がったったという50代の女性。いままで結婚歴もなく年老いた母親の介護をして暮らしている。母親が死ぬ前に「実はあんたの子供は生きている、女の子だった。」と事実をおしえられた。一方、生まれてすぐに施設に預けられて、それなりの辛い思いをして育ったエリザベス(ナオミ・ワッツ)は、逆境をばねにして弁護士としてキャリアを積み上げていた。十代のころに避妊手術をしていたエリザベスは女の幸せとは反対側を歩いていた。隣家の亭主と会社のボス(サミュエル・L・ジャクソン)との火遊びで子供を妊娠した。結果的には会社のボスの子だったのだけども、その子を残して亡くなってしまう。エリザベスの残した子供を引き取った夫婦をカレンが探し当て会いにいく。夫婦と女の子とカレンが楽しそうに笑いあう。原題「MATHER AND CHILD」制作 アメリカ=スペイン 上映時間 125分 キャスト:

みておもったこと

 

主人公のカレンもその娘のエリザベスも、カレンのお母さんも、女の子の父親の会社のボスも、女の子を引き取った子供の生めない女の人も、とてもよかった。何がどうよかったかって言うと、いそうな人たちでみんないい人で少し哀しい、みたいな感情を表現していたとおもうから。

だから、とても悲しい物語なんだけど、ありそうで、誰も悪くはなくて、こうなってしまった。人生は原因があって結果があるなぁ、と原因はそのときには何が原因かわからないんですよね、後で考えると、14歳だっていいじゃない、生まれたんだから親子で育てれば、って今なら思うのだけど、その当時の時代の価値観ではお母さんがとった行動は普通だったかもしれない。でも、その普通のことが結局は人の人生を大きく狂わせて、最後まで後戻りできないものであったなんて、40年前にわかるはずがないんだからしかたがない。

救いようのないカレンの人生に最後に明るい日が差す。娘には生きて会えなかったけど、可愛い女の子を置き土産においていった。人の残せるものは結局は子孫だけだ。だから、この子供のおかげで明るい日が差したのだ。

 

エリザベスはとても悲しくて、無理をして生き急いだのだと思う。こういう人って不幸になりたがる。隣の仲のいい平凡な亭主を誘惑したのも、普通が憎い、幸せなんてくそくらえ、と心の奥底で思っていて復讐したのだと思う。ボスの求婚を断ったのも、ひととこに居場所を定めたくない、平安の逆のほうに行く生癖がある、ここら辺のナオミ・ワッツの美しさは残酷さが逆に際立つよね。セックスシーンもワイルドだった。

 

やりきれなく悲しい母娘だけれど、愛したいのに愛せないなら、どうすればよかったの?

正解なんてなくて、人生ってそういうこと、あるとしたら、次に命がつづいていることだけだ。

 

やるせない映画だけど、俳優がみんなよかったし、やっぱり幼い女の子が救いになって、見終わってから安堵した。

次は探して同じ監督の「彼女をみればわかること」を見よう!