いつも、何かをさがしてた。

高知に住んでるおばあさんの日記

【人生相談】採用面接が苦手な息子にアドバイスいただけませんか

三砂ちづるのかけこみ人生相談(幻冬舎プラス)

 

回答「立派な息子さんに育ったではありませんか」

 

二十過ぎた息子や娘に親ができることは何もない。

ただ、無条件で信じて遠くで見守るだけだ、

と・・・老後ブロガーのあんかけ(@guam345)も思います。

 

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相談(lierson・小学校非常勤講師・55才・女性・愛知県)

 

息子の、教員採用試験の面接突破について悩んでいます。

これまで教員採用試験に3回挑戦し、筆記は毎回Aなのですが、面接でダメです。

もともと口下手で、自分から積極的に話すタイプではありません。

特に試験となると緊張して上手く話せないようで、一度は、面接の前にもどしてしまったこともあったようです。

どこが悪いのか、何をすべきなのかわからず悩んでいる様子です。ぜひアドバイスをいただければありがたいです。

私も現場の片隅に身を置いています。愛知県は面接重視というのですが、面接の判断基準がわかりません。本当に素晴らしい指導力(教科においても、生活指導においても)があるにもかかわらず、何年も面接でダメな方がいる一方で、正規採用されながら不祥事を起こす人や、教科の指導力もない教員が多々いるのを見ると、納得いかないのも事実です。

 

◎お答えします(三砂ちづる)

この質問が息子さんご自身からのものであれば、ちょっとした面接突破のコツとか、どうでもよろしいけどひょっとしたら役に立つのではないか、と思われることとか、わたしも立場上、面接を担当することもないわけじゃないから、そういったノウハウっぽいことを申し上げるかもしれないのですが、この質問をなさっているのはお母さまであって、息子さんではありません。だから違うことを書きます。

 

端的に申し上げれば、「息子さんのことを心配なさるのはもうやめましょう」ということです。

母親である限り、子供のことはきになりますよね。本当に気になる。何とか力になれないものかと思う。もう少しうまくやってくれたらいいのに、と思う。

 

世の中ってこういうものだから、少しは世の中と合わせてくれたらいいと思う。

こんなことでは、この人は、厳しい教員の世界で、しかも自分もよくわかっているろくでもなさそうな愛知県の教育界で、とてもやっていけないと思う。

様子をみていると、やっぱりやっていけそうにない。

どうしたらいいのだろうかと思う。

お気持ちわかります。

でも、息子さんは、もう、あなたの手のうちにはいない

 

立派な息子さんに育ったではありませんか。

はったりはキライ、ウソはキライ、スポーツがとても得意、

人間関係もよくつくっていける、すてきな男性。

子供たちにも慕われているでしょう。

それはあなたの喜びです。

 

あなたの子育ては本当にりっぱなものだった。

だから、もう心配してはいけません。二十才をこえた息子たちにわたしたちができることはもうない。わたしたちは彼らの人生を思い描くことも想像することもできない。

わたしたちが何かしら、彼らのためにできたのは、

彼らを抱き上げることができたころだけ。

ある意味、もう、すごく、遅い。

いまさらわたしたちには何もできない。

いま、わたしたちにできるのは、彼らがのんきに「花のベットでひるねして」いるような日々を思いうべて、ただ、彼らがわたしたちの息子になってくれた幸せを誉むことだけです。

 

「また失敗するんじゃないか」というあなたの心配は、そのような息子さんの姿をあなたのうちに固定するだけで、何もよい状況はもたらさない。

人間の思考力には力がある。息子さんのことが心配だからと、息子さんがうまくいかないことばかり考えていると、それが本人に影響しないと、どうしていえよう。

こんないい息子さんなのだから、お母さんに心配をかけていることをきっと悲しく思っていると思う。

お母さんはもう、「わかんないわ、男の子の人生なんて」と、

どーんとかまえて、にこにこしてたらいいのです。

 

何か助けが必要なことがあれば、彼らのほうから声をかけてくるでしょう。

そのときには、求められることも含め、対応したらいいし、

それはあなたの喜びになる。

いまのようにあなたが彼のことを心配しつづけていると、息子さんはあなたを心配させることがつらくて、きっと何も相談したり、お願いしたりすることができなくなる。それって、あなたにはよけいに不本意なことですよね。

つらいと思いますが、超えてください

 

あなたの人生にあなた自身ができることがまだまだたくさんある。

息子であろうと、娘であろうと、わたしたちは人を変えることはできなくて、

変えていけるのは自分だけだ。

あなた自身の心に問いながら、あなたの恐怖と怒りを捨てながら、よく老いていこう。

 

わたしは息子を持つ56才。これはまるでピア・カウンセリングみたいになりました。この答えはそのままわたし自身にも向けている。

あなたはひとりではない。ともに、生殖期をこえ、成人した子供を持つ仲間としておだやかに老いていきたい。

 

あなたの息子さんは大丈夫。教員採用試験に受かろうが受かるまいが、立派に彼の人生を生きてゆく。

息子たちを信じて、わたしたちはわたしたちの周囲をすこしでもよく整えながら、よく老いていきましょう。

 

これ以上はないほどの回答だと思う、心配することが愛情表現だと勘違いしている親は多い、そんな心配は子供のためにならない、こんなふうに冷静沈着に考えて、辛くても乗り越えてくれる親ばかりではない、誰が何を言おうと、頑として聞き入れない馬鹿親も多い、そのときには、親運がなかったと思って、親をさっさと捨てるべし、そのほかの道はない。

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